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もう/.jpの方に書いたけど…恐ッ。
急遽、新トピック「多事雑言」を作る事に決定。当然筑紫哲也の「多事争論」をパクっていることは言うまでもない。中身も俺流の「多事争論」です。
で、中身のほうに入る。
今回こうしてナウルの「その後」を聞き知って、本当に恐かった。アフガンが破壊されてしまったのは、まだ理解の範囲内だ。しかし、アメリカは(南洋の小国とはいえ)いち主権国家であるナウルを、ただ「テロリスト」がビザなどを取れてしまうという理由だけで簡単にひっくり返してしまった。今回は、「そこにウサマが居るんだ」というような状況ですらないのだ。…とにかく上手く説明できないのだが、途方もない違和感を感じるのは僕だけではあるまい、いや、僕だけであってほしくない。
ちなみに、今後のナウルは、オーストラリアの大資本によるカジノ国家として生き延びるつもりらしい。メチャクチャだ。殆ど植民地だ。いや、かつてリン資源だけで国を保っていたのも既に極めて植民地経済的だったのだけど。
とにかく、「消息不明」当時の/.jpのストーリーでは殆どジョークしか書かれてなかったけど、はっきり言って笑ってる場合じゃない。
で、くしくもその/.jpのストーリーに未だに大航海時代のような話があるんですねぇ
って書いてあったんだけど、どうも僕にはこれが新たな「搾取」の形の始まり、すなわち新たな大航海時代の始まりのようにさえ思える。万が一イラク/アメリカ戦争を止める事が出来たとしても(もうそれは不可能だと思うけど)、この流れはなかなか止まらないと思う。ブッシュ・ジュニアはおそらくこれから何十年というスパンで走り続ける猛獣に"蹴り"を入れてしまった張本人だ。(あんちゃん、責任とって貰おうか。とりあえず、指でも詰めとけ。そこのお父ちゃん、そのガキちょっと黙らせろよ、そこのお父ちゃん。)
実は、ついさっきまで、戦争に反対する合理的根拠を探すべきだなどと思っていたのだけれど(単なるムードだけで反戦活動を続けているのでは、戦争を止める事は出来ない。それは、戦争が経済等において著しいメリットを持っているからだ。そのメリットを捨てるだけのモノが何処にあるのか、説明できます?それに、今の日本にはイラクは攻撃するべきではないけど、北朝鮮は排除したいと思っている人は多いんじゃないだろうか。すくなくとも、マスコミはそうさせたがっているように思う。じゃなきゃ、「喜び組」の事をあんな風に連日のように報道したりなんかしない)、それもふっ飛んでしまった。いや、これは、むしろそういう状況だからこそ、それは余計に考えなくてはならないんだけど、今日はそれを考えている余裕は僕にはなさそうだ。
日本も、なんか第二次世界大戦以前の状況に戻っていってる部分も無いわけではない。とくに、経済的にはそう。(天皇制とかの部分に関しては、2極分化が激しいという気がするけど、戦前の状況にそのまま戻っているとは思わない)いま実習でやってる東大阪の調査の報告書を書くために資料を読んでいるんだけど(といっても、そんなに沢山読んでる訳じゃないけど)、戦前の労働者の状況は決して良いものじゃなかった。戦後も最高という訳じゃなかったけど、まだしも「正社員」の雇用は多かった。必ずしも現実のものではなかったけど、「終身雇用」という建前もあった。しかし、その建前さえも崩れ去りつつある。また、「派遣」などの名の下に不安定雇用が増えているし、その存在が合法化もされていってもいるのだ。最近、衆議院の厚生労働委員会委員長で、かつて労働政務次官だった坂井隆憲が逮捕されたが、おそらく、彼は氷山の一角、そしてトカゲの尻尾に過ぎない。きっとあの裏には、もっと上手くやってる政治家と財界の人間が居るだろうと思う。それはともかく、そういう事をするのは経済的に、また経営者とかにとっては利害に一致した事かもしれないが、そんな事をしたら社会の不安定要因は一気に増えてしまう、と僕は思うのだけれど。
また、「新しい」産業での労働者の扱いも、総じて悪いような気もする。例えば、「SEは人間扱いされてない」というのは少しでもコンピューター関係の仕事をしている人が身近に居れば良く聞く話だ。/.jpでもあまり良い話は聞かないし、東京でSEやってた人が鬱病になって地元に帰って来たなんて話も聞いた。
今までが平和だったとは口が裂けても言うべきじゃないんだろうけど、本当にこれからはまさしく武器と金だけの、まさしく無頼の時代になるとしか思えない。20世紀をそのまんま初めからやり直すだけの時代になってしまうんじゃないだろうか。このままでは、きっとそうなる。